おっさんの抗争に巻き込まれて二階堂水割りを浴びた話

私って標準語喋るの上手くない?って関東人に聞いたら「うん、なんか、頑張って標準語使ってるのが伝わる喋り方」と言われて急激に無口になったある氏です。

 

 

 

 

時を遡る事3年。ラウンジでのアルバイトに勤しんでいたある日、5人くらいの客がいるテーブルについた。職場の飲み会の二次会と言っていた。

 

 

「ラウンジ」って何?っていう人もいると思うけど簡単に言うとキャバクラみたいなところです。ていうか私もキャバクラ・ラウンジ・クラブの違いを説明しろと言われたらよくわからない。今考えたら客層悪めの店だった。

 

 

 

最初のワンセット分の時間が終わったところでボーイが延長するかどうかを聞いてきたのだが、私の隣にいた客Aがご機嫌ですぐに「ヨッシャ延長するぞオオオオ!!!!」と店に響き渡るくらいの大声で叫んですぐに延長が決まった。

 

 

「ありがとうございます〜!!延長代お一人様6千円で〜す♡♡」と満面の作り笑顔で私が言うと、客Aの反対側の私の隣に居た客Bが「ったく仕方ねえな」とボソッと言って財布を取り出した。(私が居た店は先払い)

 

 

すると、見るつもりはなかったがたまたま見えたその財布の中には千円札が4枚しか入ってなかったのだ。

 

 

 

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『おっと??金が足りないぞ???どうする???』とか考えていたら突如客Bが立ち上がり、大分が誇る地酒・麦焼酎二階堂(水割り)が入ったグラスを手に持った。

 

 

 

 

 

「ふざけんなよ!!!!!!!!!!!!俺は早く帰りてえって言ってんだろうが!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

そう叫んで延長を決めた客Aに二階堂水割りをぶちまけた。

 

 

 

 

oh…………

 

 

 

 

 

金が無い事を誤魔化す為にブチ切れたぞこのオッサン。

 

 

 

そして皆さんお気付きだろうか?

 

 

 

私が居たのは客Aと客Bの間。

 

 

 

つまり私も二階堂の雨に打たれたという事を。

 

 

 

その後二人の客達は立ち上がり、間に私を置いたまま取っ組み合いを始めた。

 

 

 

ふと、呑気にも私は腕時計に目をやった。深夜0時を過ぎたところだった。

 

 

 

 

 

 

「あ、誕生日」

 

 

 

 

そう、私はおっさんの抗争に巻き込まれている最中に22歳の誕生日を迎えてしまったのだ。

 

 

 

その後ボーイに「あるさん何やってんの!!!こっち来て!!!!!」と救い出されて事なきを得た。

 

 

 

 

 

SNSの中の世界を覗き見ていると友人、または恋人と外食をしてサプライズでケーキなんか出されちゃってる誕生日を迎えてる人間が沢山いる。

 

 

 

それに対して私はおっさんがぶちまけた麦焼酎を頭から浴びる誕生日だなんて…いや、まあ、サプライズを受けたという点でほぼ同じと言ってしまってもいいかもしれない。

 

 

 

 

 

『なんだかこれから一生碌な目に合わない人生な気がする』と思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

その日から丁度3年経った今日。私は25歳になった。

 

 

 

 

 

大丈夫だ、22歳の私よ。25歳の誕生日はおっさんに麦焼酎をかけられなかったぞ。安心してくれ。順風満帆な人生を過ごしている。

 

 

 

最近の人生でちょっと困った事を強いて挙げるとすれば、内定を貰った転職先と連絡がつかなくなってしまった事くらいだ。このまま連絡がつかなければ収入源を失いホームがレスしてしまう事くらいだ。たったそれだけだ。安心しろ。順風満帆だ。

 

 

 

 

 

 

ふう。

 

 

 

 

 

 

 

求人でも見るか。

 

 

 

 

 

では。